2015年11月27日金曜日

臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金の申請はお忘れなく

 12月議会に向けて議案書に目を通し、わからないことや疑問に思うことを担当課に問合せて、議会の中で質疑する必要があるかどうかを検討しています。

その中で驚いたことがありました。
臨時福祉給付金と子育て世帯臨時特例給付金についてです。
この給付金は、国が消費税を8%に増税した時、低所得者や子育て世帯の負担軽減のために、申請すればもらえる制度として作りました。増税分を賄えるほどの金額ではないにしても一時的な収入はどの世帯でも助かるものです。しかし昨年度の申請率は76%に留まったことが、補正予算書を精査する中でわかりました。
市が対象となる世帯にはハガキでお知らせもしていたのに、申請しない方が2割以上もいることに驚きました。

日本の国(政府だけでなく地方自治体も含めて)は、税金など取ることには熱心だけど返したり給付したりすることは申請制にし、受け取らないものが悪いような制度にしてしまっています。制度を知り賢くなることが国民の権利をしっかり行使できる手段となっています。昨年度給付金を受け取られていない方は、何か事情があって受け取らないのか、知らなくて申請ができていないのか疑問に思いました。

今年度もこの給付金は申請した方に支給されています。現在申請受付期間中で、来年の2月3日までとなっています。この制度は申請書を郵送でも受け付けています。事情があって市役所まで足を運べない方も郵送で申請できます。ぜひ忘れず申請してください。

 私は昨年、別件で相談を受けた方のお話をお伺いする中で、確定申告をきちんとすればこの給付金の支給対象となることに気づいて申請するよう勧めた方がありました。
支給対象となるハガキが来ていない方でも対象となる場合もあります。今回は市が配布している案内のリンクを貼り付けておきますので、ぜひお目通しください。
よくわからないという方は、大嶺さやかの相談会へお気軽にお越しください。


http://www.city.ibaraki.osaka.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/86/tirasi.pdf

2015年11月26日木曜日

東海・近畿ブロック女性農業委員研修会

  私は今、議会選出の農業委員です。女性農業委員の研修会があると事務局に声をかけていただき参加してきました。
事前にいただいた次第には、気になっていた「農業女子プロジェクト」について近畿農政局からお話が聞けるということで楽しみにしていました。
驚いたのは農業就業人口に占める女性の割合が、2014年で50.4%もあるということ。
ご夫婦で農業に従事している方が多いことを考えれば、当たり前なのかもしれませんが、先日参加した大阪府農業委員大会でのスーツ姿の人たちしかいなかった印象からすれば女性はどこに埋もれているのかと考えさせられました。
 現状として「女性が参画している経営体は販売金額が大きく、女性役員・管理職がいる経営は売上や収益力が向上する傾向が見られる」と統計などを活用して分析され、農業に果たす女性の役割が非常に大きいことが紹介されました。(株)日本政策金融公庫の調査結果では、女性役員・管理職の有無で融資後3年間の売上高増加率に13.6ポイントも差があることが示されていました。
このような状況の中、女性の活躍による農業振興策の一つが「農業女子プロジェクト」というわけです。

このプロジェクトには「私の仕事は農業です」と言えて「自分の農業をもっと発展させたい」意欲のある農業女子が372名登録されているとのことでした。企業との共同プロジェクトで、カラフルなボディカラーの軽トラックの開発や、女性でも扱いやすい農機具の開発など様々な取組みに加えて、地域ごとに交流会を行ったりと活発な活動の様子が紹介されました。

 その後、ひょうご女性農業委員ネットワークから2名の方が活動事例を報告されました。ここで印象に残ったのは、女性農業従事者は夫の付属物として農業に従事しているのではなく、自分が農業の主体者・共同経営者として生き生きと農業に取り組んでおられる姿です。
私は以前業者団体に勤めており、業者婦人の地位向上の運動に携わってきました。この時、男性が事業主で営業されている場合は夫に遠慮しながら気を遣いながら手伝う女性の姿がありました。まさに女性の地位向上を求める声は、所得税法56条(個人事業主による配偶者と親族への対価の支払いを、税法上、必要経費として認めない規定)廃止の運動へとつながりました。女性農業者の実態は地位向上を求めるより先を、すでに自分たちが主体者として取組まれているという点では、本当に所得税法56条は必要ないなと感じました。
最後はグループに分かれてのディスカッション。
長年農業委員を続けられている方や私と同じように農業委員活動を始めたばかりの人、私と同世代から70代まで幅広い女性農業委員との語らいは私にとても良い刺激を与えてくれました。
高齢化、後継者、獣害対策、農地集積などそれぞれが日頃抱えている悩みが出され、自分の経験を踏まえて意見を交流し合う場となりました。

特に改正後の農業委員会で、農業委員の総数が減る中、女性農業委員の活躍をどう補償するのかという面での不安なども出されましたが、男女共同参画社会の形成に対する機運が高まる中農林水産省から、農業委員に占める女性の割合を30%に引き上げる努力をするよう通達が出ていることを活用し、地元に帰って農業委員会議の中で声を上げていこうと盛り上がりました。

農業というのは関わりたくてもそう簡単に身近にあるわけではありません。
私は子どもの頃、祖父の農作業に連れられて段々畑で遊んだり、一緒にししとうのパック詰めをしたことや農業を学んだ経験から、農業に関わりたいという思いはあっても条件がないという中で過ごしてきました。今、農業委員をやる中でこういった女性農業者の皆さんに出会えたことで、今後やりたいことややらなければならないことがこれまでよりも自分の中で明確になった気がしています。

今日いただいたそのエネルギーを力に、茨木での農業の発展に力を尽くしたいと思います。


2015年11月23日月曜日

知事選で寄せられた声を、これからに活かします

 府知事選挙が終わりました。
維新政治を終わらせようと同じ思いで取り組んできたみなさん、お疲れさまでした。ご支援いただいたみなさんの期待に応える結果とならなかったことに、私自身も残念でなりません。
しかし今回の選挙は新たな共同を作るという新しい形での選挙戦でした。その先頭に立って奮闘された候補者がいたからこその選挙戦ができたことも感慨深く振り返っています。

私はこの知事選挙で、自分の生活実感から考えて今の府政を続けさせても良いのかを考えていただく良い機会だと思い、発信も訴えもしてきました。負けたとはいえ、その思いが伝わらずに負けたのではないことは選挙戦を通じて寄せられた声から実感しています。

「ゲリラ豪雨が降れば氾濫危険水域に達する恐れのある川の浚渫は必要だと思う」
「府道なのに病院に行くにも歩道がなく危険を感じながら通院しなくてはならない」
府に要望していかなくてはならないことも教えていただきました。
政治を担う者として、選挙の勝ち負けに関わらずみなさんの思いを実現していかなくてはと感じています。

引き続き住民の声を届ける活動に力を尽くしてまいります。
みなさんのご支援もお願いいたします。

2015年11月19日木曜日

12月議会の議案説明がありました

 12月議会の提出予定案件は、議案が17件、報告事項が3件、その他最終本会議に提案される予定の議案が1件です。

11月〜12月にかけてみなさんのお手元に届くマイナンバーに関する条例の制定や改正が一番多く、他には
 忍頂寺スポーツ公園の指定管理者の指定
 7月に発生した台風11号で被災した農地の復旧工事の予算
 彩都中部地域の名称を「彩都あかね」とすること
 立命館とイオンを結ぶJR線路の下を通る道路工事業者の選定
 千提寺菱ヶ谷遺跡整備用地の購入
などがあります。

 9月議会で否決された大阪大学への寄附講座は、市長としては何としても議会承認を取りつけたい議案として、11月に臨時議会の開催も検討していましたが「今のままでは議員の皆さんの同意が得られない」とのことで、11月臨時議会は開催されず12月にも提案できない状況となっています。
しかし市長は諦めずに検討を重ねており、市民のみなさんの寄附講座に対するご意見は引き続き市へと上げていただく必要があります。

12月議会は3日4日と本会議が開催される予定となっております。
補正予算に対する質疑時間は1人10分しかありませんが、市民の願いが届けられるよう準備を進めていかなければと考えています。

傍聴にもぜひお越しください。

2015年11月7日土曜日

国際交流は平和への道


本日は『海外の映画から見る日本の戦争〜心に国境を持たない人へ...』というタイトルで、抗日映画論の第一人者である永田喜嗣さんのお話を伺いました。

日本で一般的に公開されている、あるいは国内で製作される戦争映画は、日本の被害や美談は描いていても加害を描いていないという話を、スターウォーズやゴジラ、アナ雪にも触れながらわかりやすくお話ししてくださった後に、海外で戦争映画はどのように描かれているのか、日本で公開されていない映画の一部分を使って説明してくださいました。
加害に触れていくつかの映像を見せていただきましたが、戦争というのは加害があるからこそ被害もあるという認識を新たにしました。

 《加害》というのは、まさに武力行使そのものです。
武器を持てばそれを使い、その犠牲となる人もいるのが戦争です。
話を聞きながら、
 《加害》=武力行使=戦争法(安保法制)で日本が進もうとしている道
この構図がはっきりとつかめて恐ろしくなりました。
どんな理由をつけようと、武器を持つということは戦争をするということです。
日本国憲法が「再び戦争の惨禍が起こることのないやうに」と書いているのは、他国にはなく尊いもので、言葉だけに終わらせるべきものではないと強く思いました。

 もう一つ印象に残ったのは、永田さんが以前、国際交流に関する仕事をしていた経験から、国際交流というのは戦争をしないため(なくすため)に行っているんだと話されていたことです。
確かに姉妹都市などで行っている交流は、お互いの自治体のことを知り合いながら、持っていないものについても学ぶことで、理解を深め合い争いとは無縁の関係になります。
こんな風に私たちの身近でも平和な世界を目指した取組みが、意識するかしないにかかわらず行われていることに気づかされました。
お互いのことを知ろうと思えば、平和だからこそ知り合える。これが武器を持ってしまうとできなくなる。私たちはこのことを胸に刻み一人一人が平和な世界を作る構成員としての自覚を持つことが必要だと感じました。

そのために武器を持たない選択というのは、今世界から求められているのではないでしょうか。



 今回の取組みは、木本市長が橋下大阪市長の慰安婦発言は「正しかった」と述べたことから始まりました。呼びかけ人のみなさんは戦後70年の今年、夏の戦争と平和展に続き今回と、戦争の事実をきちんと知ることのできる取組みを続けてこられました。このように一致点で個人や団体が共同して取組むことで、政治を変える大きな力にできるよう、私も引き続き協力していきたいと思います。


2015年11月5日木曜日

知事選挙が始まります

昨日は府民の願いが届く当たり前の府政を実現する知事選挙にしようと、選挙戦をがんばるための集会が開催されました。

日本共産党は、業者団体や婦人団体、労働組合など50を超える団体の皆さんとご一緒に、知事選挙をどのように闘うのかを決める確認団体を「明るい民主府政をつくる会」として結成し取組みを進めています。
今回の知事選挙は、自民党府議会議員の栗原貴子さんを自主的に支援して『維新政治を終わらせよう』という一点での共同を広げる選挙としてがんばります。
集会では、女性、業者、保育、教育などの各分野から、府政がこの8年間の維新政治でどれだけ悪くなっているのか、暮らしにくくなっている実態が紹介され、知事選挙でなんとしても府政を変えたい思いが語られました。

 私自身子育て中の親として、高校受験制度が毎年のようにコロコロ変わり、親だけでなく子供たちや学校関係者が振り回されている現状を目の当たりにしてきたことから「15の春は泣かせない」の言葉が、古いようで新鮮に感じられる状況を体験しました。大阪では小中学校での暴力件数も増えており、学校が子供たちにとって安心して過ごせる場所になっていないことは明らかです。
「子供たちに安心して学べる教育環境を手渡したい」
そう思えてなりません。
生活相談地域では、大雨が降れば氾濫の危険を心配せざるを得なくなっている安威川の現状は、維新府政となってから安威川ダム建設工事を着工したこと、河川改修計画が変えられ予算を削減したことで浚渫工事が行われないことに原因があることがはっきりとしています。
今、府民のみなさんが「安心して暮らしたい」と望む声は8年前や4年前より強まっているのではないでしょうか。

今回の知事選挙、維新政治を終わらせることが、暮らしを良くすることにつながり、その絶好のチャンスであることを語り広げたいと思います。



 さてさて...この間ブログの更新ができずにいました。
何故できないのか?その原因を見つけて次の対策ができるまで時間がかかってしまいましたが、やっと日々の思いや活動の様子をお伝えする手段を確立しました。何せこういったことは素人ですので、みなさんに求められているもの、満足していただける発信ができるところまではいきませんが、自分なりに苦労や工夫もしながら進めていきたいと思います。ぜひ感想やご意見もお気軽にお寄せください。
これまでのホームページでの更新でいただいた要望は取り入れてみたつもりですが、読んでいただくみなさんとの交流を大切にしながら、工夫を重ねていきたいと思います。

  これからもよろしくお願いいたします。