2018年2月22日木曜日

茨木市教育センターフォーラムへ

21日は茨木市教育センターフォーラムに参加しました。

 2~3年ほど前に一度参加させていただいて勉強になったので、日程が合えば参加しようと思っていたところ、今年は運良く参加する時間が取れました。

 今回勉強させていただいたのは、不登校支援と支援教育についてです。
 
 不登校支援は、茨木市が開設している「ふれあいルーム」の取り組みについて学ぶことができました。以前に一度見学させていただいたことがありますが、今回のフォーラムでは1年を通して学校に通えない児童生徒にどのような支援が行われているのかがよくわかりました。報告者の先生自身が学んだことを率直に語っていただいたのが、理解を深める上でも役に立ちました。
 子育てでもそうですが、こどもをどう理解するのかは答えが一つではないだけに、悩み実践で得られるものの大きさを改めて実感しました。
 印象的だったのは、学校現場で悩む先生たちの思いが率直に出され交流される場となっていたことです。フォーラムは15分1単位で報告から討論まで行われる形式で準備されていますが、不登校支援に関しては2単位の時間を活用して行われたことも良かったのだと思います。
 私のところにもこういった問題で相談に来られることがありますが、如何せん現場を知らないだけに、傷ついている保護者に対して「安心して学校を信頼して」と言える材料がなくて困っていたのが実情でした。今回先生たちの苦労や悩み、実践をお伺いすることができて、今後の相談活動での声かけは大きく変えられると感じています。

 支援教育では、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた学校運営や授業についての実践が報告されました。今、必要な支援というのは多種多様で、正解は一つではありません。そんな中で研究員として工夫され実践されてきた様子がよくわかり、大変勉強になりました。ユニバーサルデザインとは何なのか?ということを理解する上でも、参加して良かったと思います。学力テストから見えてくる配慮、教化ごとに教員が変わるからこそ全体として求められる配慮など、たくさんのことを学ぶことができました。

 私自身、これまでの文教常任委員会で、教育に関する質疑をすることはたくさんありましたが、質問する側も答弁する側も言葉でのやりとりという点では、認識や理解の度合いは深いところで議論できていないと感じていました。こういった形で、先生たちが実際に日々実践されている様子をお伺いできる機会は本当に貴重だと感じました。

 今回で5回目となるフォーラムでしたが、広報いばらきでも案内されており、一般の保護者や市民が参加することも可能です。こういった場でさまざまな視点からの議論がおこなわれ、今後の茨木の教育が市民と共に作られることを期待しています。

2018年2月18日日曜日

活動紹介写真を追加しました

 久しぶりに一言記録とともに掲載しているアルバムを確認すると、昨年からの活動を一つもお知らせしていないことに気づき、昨年分と今年に入ってからの写真を追加しました。

 こうやって見ると、さまざまな活動がたくさんの方の協力で記録されているのだなと改めて気づきました。
 
 下記、またはブログの上部『アルバム』をクリックしていただくとご覧になれます。ぜひご覧ください。

https://photos.google.com/share/AF1QipOFl7dCqy5q9AMEU3FmnWFtGNDlOp9RMjh2hTb_SXaZuyNKrErZxzQdB-9imBAFng?key=UnhiOTdqQmY2UnYwQnktU21UVFZPZzR3UGh2VG1B

2018年2月8日木曜日

2月臨時議会の顛末

 6日から行われていた2月臨時議会が先ほど、午後10時前に終わりました。

 茨木市議会は1月に市会議員選挙が行われるため、毎年2月には議長などを決める役員選考の臨時議会が開かれます。茨木市議会の議会先例集(いわゆる市議会のルールブック)によると、
「役員選考に当たって、選考委員会を設置する場合は、議員の動議により選考委員会を設置し、その選考委員会の中で正副議長以下、議会関係全役職につき調整する」とあります。

 6日の本会議では議長の辞職願が出された後、動議により役員選考委員会が開かれるという流れになりました。そこで私は今回、日本共産党の役員選考委員として選考委員会に入りました。

 役員選考委員会では自民党が委員長となり議長と副議長人事の調整に入りました。
 結論を言うと、3日間の議会日程のうち、3日目の朝になっても委員長は人事案をまとめることができず、役員選考委員会は解散することとなり、議長は本会議で選挙を行うことになりました。
 そして議長は会派に所属しない桂睦子議員、副議長は大阪維新の会の大野幾子議員に決まりました。

 3日間の役員選考委員会の流れの中で委員長の自民党が果たした役割は、少数会派の日本共産党には議長も副議長もわたせないのでおりてほしいというだけ、それならどうしたいのかも示せないまま時間だけが過ぎ、最終的に人数の多い会派(公明党と自民党)に議長と副議長を選任してほしいというものでした。あまりにも調整能力のなさ、大会派であるというおごりに驚いたというのが、私の正直な感想です。これは役員選考委員会の確認事項にある「議員全員の中から、会派の別なく議長の最適任者を選出する」ということにも反しています。
 
 議会はその後、各派代表者会議を開いて常任委員会や府で広域的に行われる水道議会などに出て行く市議会選出議員などを決めるのですが、議長にも副議長にも選ばれなかった最大会派の自民党と公明党は、今回の体制に協力しないぞと言わんばかりに、これまで問題なく調整されていた常任委員会の正副委員長も一切引き受けないという態度に出たのです。
 日本共産党は選挙の結果が自分たちの意に沿わないからといって、議会運営を投げ出すようなことはしたことがありませんから、これにも驚きました。

 そして一番びっくりしたのは、監査委員の選任に対して、日本共産党には監査委員を渡したくないという態度を露にしたことです。(今後、議事録や本会議の録画中継が市議会HPで公開されますのでご覧ください)
 
 今回、茨木市議会始まって以来、市長推薦による監査委員の選任に同意を求める案件に対して、自民党が反対討論を行いました。その内容は「ここ25年ほど遡って調べたが、自分の知る限り日本共産党からは監査委員を出さないことが茨木市議会としての伝統だ」「日本共産党は毎年予算に反対し組替動議を提出し、決算にも反対している」「市長提案に反対するような党が監査委員をしても良いのか」など、日本共産党を議会人事からこれまで排除してきたことを明言する内容で、監査委員としての職務が遂行できない理由は何一つ述べられませんでした。

 これに対して会派に所属しない山下慶喜議員が賛成討論を行い「人事案件に対する反対討論など始めて聞いた」「自民・公明で議長・副議長をとってきたのにとれないことへの腹いせにしか聞こえず大人気ない」「この人事に反対する議員の誰よりも熱心に議会活動をしてきた議員を排除するなど悪しき伝統だ」「議員は対等平等であるはずだが、討論からはその立場が見られない」と最もな意見が述べられました。

 他市では議会推薦で監査委員の職に日本共産党議員が就いている事例はたくさんあります。
 まさに日本共産党を除く枠組みで市政運営をしたいと明言したことに、多数派のおごりとはこういうものかと呆れました。
 このような議会運営が本当の意味での議会制民主主義なのかが問われます。

 私はこれまで5年議員活動をしてきて、どの政党よりも市民の願いを議会にまっすぐ届けられる政党は日本共産党であると自負しています。これから新たな体制のもと、日本共産党の果たす役割や責務は今まで以上に大きくなります。
 さらに市民の願いに応えられる政党に成長しなくてはと感じた2月議会でした。

 

2018年2月4日日曜日

昨年の本会議ではこんな問題を取り上げました

 ただいま私の生活相談地域の全世帯に向けて配布する市政報告を作成中です。
その準備過程で、昨年1年間議会でどんな質問をしてきたのかをまとめてみました。市政報告としてみなさんのお手元にお届けできる情報は、紙面の関係上ほんのわずかになりそうなので、ここでまとめて紹介しておきます。

 本会議は「日数×5分」が一人の持ち時間なので、3月以外はたいてい10分しかありません。その中で取り上げたいことと取り上げなければならないことの狭間で葛藤しながら、その時々の焦点となっている問題について取り上げました。

本会議・3
*住民税特別徴収に関する個人番号記載について
 事業主に対して送付される特別徴収事務に関連する書類に、個人番号を記載することで個人情報の管理を押しつけられることになる事業主の負担軽減のために、個人番号記載の中止を求める請願が出されていたことから、最終本会議では賛成討論も行いました。

*自衛隊と消防の共同採用ポスターについて
 災害救助を志して入隊しても、現在の安保法制のもとで自分の意思とは関係なく、武力行使の先頭に立たされる危険がある仕事を消防と同列に扱う募集ポスターへの協力中止を求めました。

*東芝工場跡地について
 再開発にあたっては、住民参加でまちづくりをすすめること、地元で心配されている渋滞緩和策や交通網の充実を求めました。

*学校給食について
 中学校給食のあり方の検討を行う年ということで、全員で食べる温かい中学校給食の実現に向けて取り上げました。
 小学校給食では、近隣市の調理業務委託校で賃金未払いによる調理員の集団退職が発生し、本市でも委託している業者であったことから、対応策について確認しました。
 また地産地消については、都市農業振興基本法をふまえた農政を求める立場で、地元農業の発展と新規参入者にも参加できる取り組みを求めました。

本会議・6
*市民会館跡地活用について
 市が示した跡地活用案についての懸念事項を指摘し、跡地活用検討委員会で議題にあげ対応策を検討するよう求めました。

*審議会の公開、周知について
 審議会は市民が市政に参画する上で重要な会議です。事前の案内の周知や終了後の会議録などの公開を、すべての審議会で市が定めている指針を守り行うことを求めました。

本会議・9
*市民会館跡地活用について
 基本構想案が示されたことから、今後の検討スケジュールや市民意見の集約の方法、6月議会から続けて懸念事項の指摘を行いました。

○JR総持寺駅駐輪場整備について
 駐輪場が本当に足りるのか、ラック式は場所によって間隔が狭く停めにくいとの声もあることから、これまでの整備の反省を活かした形で整備することを求めました。
 特に、西河原新橋から三島中学校に下る道路は乱横断が多いことから、駐輪場の整備と合わせて交通安全対策を求め、横断歩道を設置する旨の回答を得ています。

本会議・12
*子ども・若者支援事業について
 5カ所の居場所機能の整備を検討していることに対して、まずはセンター機能をNPOに任せるのではなく、市が責任を持って場所の確保と運営を行うことを求めました。

*駅前超高層化について
 JR総持寺駅前のマンション建設を、14階建てから40階建ての超高層マンションに変更しようとしていることについて取り上げました。一番の問題は、新駅開発にあたって作られたマンション建設の地区計画を決める段階から、市と事業者は最終建設部分について超高層化の話し合いを密室で行ってきたことは問題であること、空き家対策を言いながら空き家をさらに生み出す無駄な開発はやめるべきだと訴えました。

*東芝スマートコミュニティについて
 開発計画が具体的に示される中で開催されている「太田知恵の和」で市民から寄せられているまちづくりへの思いをどう実現するのか確認しました。
 合わせて周辺の個人商店なども生き残れる整備が必要であることから、小規模企業振興法に基づいて、市が商店主から意見集約するなどの積極的対策を求めました。

*山手台公民館のコミセン化について
 社会教育施設は社会教育施設として発展させるよう求めました。

*保育・子育て施策の充実を求める請願署名に賛成討論


 このような形で市民のみなさんからいただく声や願いをまっすぐ届けて頑張っています。