茨木市は6月4日、学校法人大阪医科薬科大学理事長あてに「茨木市誘致病院に関する協議について」とする依頼文を発出しました。その内容が議会に報告され、6月市議会本会議では病院誘致について複数の議員が質疑しました。
依頼文の内容は、「本市と貴法人におきまして、令和11年(2029年)中の開院をめざし協議を進めてまいりました」が、「物価高騰による建設費等の増加の先行きが不透明であること」や「本年6月からの診療報酬改定の影響を見据えた協議・調整が必要であること」と合わせて、茨木市の事情として「社会福祉経費や物件費、人件費等の経常経費に加え、様々な政策事業の展開により経常化する経費が増加し、非常に厳しい財政状況にあります。」として「スケジュールの変更を含め、公的負担の内容等について、さらに検討を深める必要があると考え」ているため、「協議・調整には相応の時間を要する」と締めくくられています。
結局何が言いたいのかよくわからない依頼文ですが、昨年8月22日に取り交わした覚書(その2)でさらなる負担が必要になることは承知したものの、言われるがままの費用負担は無理であるため、積極姿勢を取りやめるということであることは確かです。
日本共産党は代表質問において「(病院事業者と市の)双方とも、のっぴきならない状況に直面しているということではないか」「最終的に協議不調、この話はお流れということもあり得るとも読み取れるが、その可能性は否定できるのか」という点について答弁を求めましたが、この部分については一切言及されませんでした。
市民の救急医療充実と市内医療資源不足の解消を求める願いは待ったなしです。
日本共産党は「茨木市に必要な診療科目を公的に責任もって提供できる体制を整えること」と「もともとあった小児科夜間休日診療復活の願いに正面から答えるべき」という立場でこの問題に取り組んでいます。
みなさんのこの問題に対するご意見もぜひお寄せください。
また誘致話が進まない以上、双葉町駐輪場の有効活用についても今後問う必要があります。
双葉町駐輪場の代替として、線路を挟んだ向かい側の3階建て西口駐車場の2階と3階部分を、自転車駐車場として秋ごろから使用を開始する予定で、6月末に自動車駐車場を廃止し入退場口の整備などの改修工事に入る予定です。
北口駐輪場整備工事は、地下に汚染廃棄物が発見されたことで工事が取りやめられています。この影響もあり、阪急茨木市駅前の駐輪場は不足状態であり、当面双葉町駐輪場の継続使用が求められます。