2015年11月7日土曜日

国際交流は平和への道


本日は『海外の映画から見る日本の戦争〜心に国境を持たない人へ...』というタイトルで、抗日映画論の第一人者である永田喜嗣さんのお話を伺いました。

日本で一般的に公開されている、あるいは国内で製作される戦争映画は、日本の被害や美談は描いていても加害を描いていないという話を、スターウォーズやゴジラ、アナ雪にも触れながらわかりやすくお話ししてくださった後に、海外で戦争映画はどのように描かれているのか、日本で公開されていない映画の一部分を使って説明してくださいました。
加害に触れていくつかの映像を見せていただきましたが、戦争というのは加害があるからこそ被害もあるという認識を新たにしました。

 《加害》というのは、まさに武力行使そのものです。
武器を持てばそれを使い、その犠牲となる人もいるのが戦争です。
話を聞きながら、
 《加害》=武力行使=戦争法(安保法制)で日本が進もうとしている道
この構図がはっきりとつかめて恐ろしくなりました。
どんな理由をつけようと、武器を持つということは戦争をするということです。
日本国憲法が「再び戦争の惨禍が起こることのないやうに」と書いているのは、他国にはなく尊いもので、言葉だけに終わらせるべきものではないと強く思いました。

 もう一つ印象に残ったのは、永田さんが以前、国際交流に関する仕事をしていた経験から、国際交流というのは戦争をしないため(なくすため)に行っているんだと話されていたことです。
確かに姉妹都市などで行っている交流は、お互いの自治体のことを知り合いながら、持っていないものについても学ぶことで、理解を深め合い争いとは無縁の関係になります。
こんな風に私たちの身近でも平和な世界を目指した取組みが、意識するかしないにかかわらず行われていることに気づかされました。
お互いのことを知ろうと思えば、平和だからこそ知り合える。これが武器を持ってしまうとできなくなる。私たちはこのことを胸に刻み一人一人が平和な世界を作る構成員としての自覚を持つことが必要だと感じました。

そのために武器を持たない選択というのは、今世界から求められているのではないでしょうか。



 今回の取組みは、木本市長が橋下大阪市長の慰安婦発言は「正しかった」と述べたことから始まりました。呼びかけ人のみなさんは戦後70年の今年、夏の戦争と平和展に続き今回と、戦争の事実をきちんと知ることのできる取組みを続けてこられました。このように一致点で個人や団体が共同して取組むことで、政治を変える大きな力にできるよう、私も引き続き協力していきたいと思います。