2016年12月6日火曜日

清潔な政治を望む声が届く茨木市議会に

 昨日から12月議会が始まりました。
本会議冒頭では、木本前市長に端を発した市税高額滞納者に対する督促事務を調査した百条委員会の調査報告と、百条委員会が秘密会であることを理由に出席を拒否した木本前市長に対する告発を維新以外の賛成多数により採択しました。
 百条委員会の内容が個別の税情報を取り扱う調査委員会であることから、秘密会で行われるのは当然のことです。そのようなことを理解しないで自分の主張を繰り返す木本氏の言動や行動は、市民から理解の得られるものではありません。

 私は木本氏が市長時代の議会で、ごみ収集業務に関わる質疑に対する答弁の中で「税務調査は5年や10年の定期的に行われるもので、来たらおみやげを渡すのが当たり前」とする、公の場での法を無視したこの発言を許すことができず、次の議会で質しました。抗議の質疑を行ってわかったことは、木本氏が「法を知らない」ということです。長年政治家をしている人物が何が違法かも知らないで政治の世界に身を置いていることに驚きました。
 しかし今の国政を見ていても、そういった政治家ばかりなのかもしれません。だからこそ『憲法を守る』立場で政治を行うことがどれだけ大切なのかを実感する日々です。

 政治家は法を理解し守る立場で発言や行動することが、一市民よりも求められる立場にあります。百条委員会の調査報告と告発に対する反対討論を行った維新の主張には、こういった観点は一切なく「党利党略」だというもので、事実よりも木本氏が正しいとかばい立てるものに他なりません。これでは市民の理解は得られません。特に討論を行った議員は、百条調査委員会の委員として秘密会で行われた資料も確認し、一定の時期までは調査内容に合意していたにも関わらず、最終的にはその合意を覆す立場を取っていることは重大です。

 昨日の本会議では人事院勧告に基づく職員給与条例の改定も提案されました。日本共産党は国の改正による職員給与の改定には賛成ですが、議員までそれに乗じて増額しなくても良いのではないかということで議員報酬に関しては据え置く修正を提案しました。ここでも維新は原案にも私たちの修正案にも反対しましたが、出てくる言葉は「身を着る改革」。維新の会茨木支部の代表を務める木本氏はかばい立てておきながら、そんな主張をしても、身を切るところが間違っているのではないでしょうか。

 1月には市会議員選挙が行われます。維新は木本氏を総合選対本部長に据えて9人の予定候補を発表しています。しかし昨日の本会議のような議会が、市民の望む議会改革なのか?維新の議員が増えることで、茨木では事実を事実としてきちんと見ずに、自分たちの私的感情で突き進む市政になりはしないかと感じずにはおれません。次の選挙は市民のみなさんの良識を示していただく選挙となりそうです。

 議員数を減らすことが議会改革だと声高に叫ぶ政党もありますが、私はこのような議会だから、有権者に議員は必要ないと思われるのだと感じています。市民の願いをきちんと議会に届ける議員を市民のみなさんに選んでいただくことで、現在30議席ある定数で30人30色の活発な議論が行われる議会にしたいと感じています。定数削減よりも市民の声をもとに仕事をする議員で構成される議会に、ご一緒に変えていきましょう。