2016年2月18日木曜日

大阪農業担い手研修会

 
 本日は大阪府農業会議主催の大阪農業担い手研修会に参加しました。
日本農業法人協会理事であり山梨県で有限会社ぶどうばたけの取締役をされている三森かおりさんを講師に「農業で日本の再生を〜地方の宝をもう一度再認識しよう〜」というタイトルでご講演いただきました。農業に対する考え方を、自分の生い立ちや経営しているぶどうばたけを法人化してきた経緯、そこに付随して取り組まれている事柄も含めて幅広く語ってくださいました。
私は農業とは人が生きていく上で欠かせないものであり、国は農業者が安心して農業を続けられ後継者に引き継ぐことのできるものとなるような施策展開を行うべきだと考えています。しかし国の農業施策は私のこの思いと逆行しています。こんな中でどのような努力をされているのか、農業者が生き残っていくための方策を自分の経験をもとに話される姿は輝いていました。
お話を聞きながら私の小さい頃の原風景、祖父が農作業をしているそばで段々畑を滑り台代わりに遊んだり、猟犬にあげる餌を届くところに置いてあげられなかった記憶がよみがえりました。農業を身近に感じる思い出があるからこそ、今議会推薦の農業委員として少しでも農業施策に関わる機会があることを嬉しく思います。
昨年は女性農業委員研修会に参加させていただきましたが、2回の研修を通じて感じるのは、女性が自分が主体者として農業に関わることで「農業経営」にとどまらない大きな力を発揮するということです。本日の研修会後の懇親会でも「女性と男性の視点の違い」について交流の中で教えていただいたのですが、私が感じたこの感覚をたくさんの人にわかっていただきたいなと思いました。今、女性の活躍を国を挙げて唱えていますが、安倍首相が女性の活躍という観点から大臣に任命した女性政治家は、私の感じた女性の活躍を国民に伝える役割を果たさず逆効果にしかなっていないのが残念でなりません。
研修会後の懇親会では農業経営者のみなさんと交流することができました。農業だけでなく商売でも言えることですが、こだわりを持って取り組むことが自分の経営の発展につながることを、今日の交流でも感じました。志を持って取り組むみなさんの思いが政治によって閉ざされることのないよう私自身取り組んでいきたいと感じました。
農業と一言で言っても規模や気候、作物など地域によって大きく異なります。茨木にあった農業施策が提案できるよう、引き続き学んでいきたいと思います。