2017年5月10日水曜日

私が赤旗新聞をお勧めするわけ

 園田町の私の事務所のすぐそばで、毎週日曜日に朝市を出店している方からこんなお手紙をいただきました。


 私は、これまで2度にわたって、赤旗新聞のお世話になっています。
かつて。1回目は・・・
 40年近く前、赤旗には日刊紙と週刊紙(日曜版)がありますが、日曜版に、戯作者の今は亡き飯沢匡(ただす)さんが、「飯沢匡のひょっこり訪問」という訪問記を毎週書いておられました。
 81年だったと思いますが、ある週の日曜版に、自然薯の栽培技術・容器を開発した山口県柳井市の政田さんの訪問記が掲載されました。
 このことを私が自然薯に関心を持っているのを知っている友人から教えてもらい、私は早速赤旗編集部にお願いして、この記事のコピーを送っていただきました。
 私は大学卒業時に、父親から、私が農家になる(跡を継ぐ)ことに強く反対され、諦めた経緯がありましたが、諦めきれずにいました。
 私がやりたかったことは、それまで人工栽培が不可能とされていた自然薯や松茸の栽培でしたので、この記事を見て、それこそ胸が踊りました。早速政田さんに連絡を取り訪ね、お話を聞き、栽培の試験圃場を見て、自分も自然薯を作りたいと思いました。
 父親に再度言っても又反対されると思い、躊躇していたのですが、この決意を話すことを決めました。赤旗と飯沢さんが私の背中を押してくれたのです。父親には「勘当」されましたが、私の決意は揺るぎませんでした。
 百姓になってからの私は、水を得た魚のごとく生きていくことができました。もし、赤旗が、飯沢さんがなければ、農家になる決意は生まれなかったでしょうし、皆さんとの朝市でのお付き合いもなかったでしょう。そして今のような幸せを得ることはできなかったでしょう。
 赤旗と飯沢さんには、どれほど感謝しても足りません。
 それ以来、赤旗は、私の愛読紙でもあり友です。
いま・・・
 私は毎週、皆さんへの「お手紙」を書いていますが、記事を書く上でも、赤旗は役に立っています。参考にさせてもらっています。
 私は農家(正確には元農家)なので、JAが発行する日本農業新聞(日刊)を購読しています。
 同紙には野菜や果物の情報、産地情報、野菜料理のレシピなど、役に立つ記事も沢山あり、有り難いです。
 今アベさんは、規制緩和の名の下に農協の解体を進める、あるいはアメリカなどの要求に従い農産物輸入自由化を更に進めようとしています。
 JAにとっては、これらについての問題点を明らかにして、正面から反対する論陣を張ることが、一番大切なはずですが、このような問題になると、途端に歯切れが悪くなります。補助金などで首根っこを押さえられているからか、国会議員と人的な結びつきが強いからかはわかりませんが、弱々しい抗議(お願い)しかやりません。
 一方、赤旗新聞は、農業の専門誌ではないですが、農業問題の記事が多く、しかも農協の立場(本来、農協が立つべき立場)と農民の立場に立った内容にはいつも感心します。
 一般紙のように、スポンサーの気持ちを忖度する必要がないために、正論をズバッと書けるのだと思います。
 農業に関わることだけお話しましたが、読んで後悔することがない新聞だと、お勧めできます。


 みなさんもぜひ赤旗にふれてみてください。