昨年度から保険料を含めて完全に大阪府で統一された国民健康保険制度ですが、統一になったことで茨木市がこれまで残してきた繰越金はどんどん大阪府に吸い上げられ、2年連続で単年度収支では赤字となっています。
現在の保険料よりも市が独自に行っていた低廉な料金設定の時には黒字が出ていたのに、保険料が高くなってから赤字が続き、累積黒字をどんどん減らすことになっている原因は、大阪府国保がこれまでの黒字を吸い上げる仕組みを導入していることにあります。
国保世帯が苦労して支払った保険料の残りが、被保険者に直接還元されず大阪府に没収され、大阪府だけが基金や累積黒字を毎年増やし続ける仕組みに対して異議を唱え、9月議会では国保会計の決算に反対しました。
市は「もろ手を挙げて広域化に参画したわけではない」と言い訳しましたが、それならそれでしっかりと茨木市としての意見を持ち府に対して表明すべきだと指摘しました。