8月に専決して執行された小中学校感染対策費用が、実際に2学期が始まってどのように活用されているのか、9月議会本会議で質疑し確認しました。
小中学校の施設消毒とトイレ清掃はそれぞれに一つの事業者に選定されています。私、大嶺さやかは、学校の身近にある市内事業者での実施ができる入札方法も検討するよう、専決処分する際の文教常任委員会協議会において要望していました。しかし実際には小中合わせて46校を一括で発注する形の入札が行われたことから、小さな事業者が参入できる余地はありません。なぜ市内事業者に優先する業者選定ができなかったのか質しました。市はこれまでから、市内業者への発注を庁内研修で位置づけているとし、今回もその答弁を繰り返しましたが、研修はしてもその通り実施しなくても良い「机上の空論」と化していることが浮き彫りとなりました。
また各学校に配分される予算がどのように使われているのか確認しました。答弁では「分散して授業を行うためのエアコン設置」にも使われていることがわかり、少人数学級を教育委員会が実施しない中、学校では子どもたちが安心して通うための工夫を行っていただいていることが改めてわかりました。
しかしこれまでから「空き教室はない」と答弁する教育委員会に対して、今回エアコンを設置している「使用していない教室」があることが判明したうえで、使用していない教室でエアコンが設置されていない教室がいくつあるのか確認しても「把握していない」という答弁に終始しました。これでは少人数学級を実現しようにも、使える教室があるのかないのかの把握さえされていないことは明らかです。
私、大嶺さやかは、本会議後の文教常任委員会でこの問題についてさらに質疑し、「使用しておらずエアコンもついていない教室数を把握しておくことは教育委員会の役割である」ことを明確に示し、数の把握を約束させました。
エアコン設置は本来教育委員会の役割であり、学校配分予算で行うべきものではありません。子どもたちが安心して通える環境実現のために引き続き取組みます。