2018年1月31日水曜日

関西ゲートウェイの見学へ

 昨日、関西ゲートウェイ(パナソニック工場跡地にできたヤマトグループの物流施設)のお招きを受けて、市議会で見学に行きました。

 現在茨木市内には、彩都のプロロジスをはじめ大型物流施設の進出が相次いでいます。私の生活相談地域の目垣でも、農地の都市的利用の検討として、イトーヨーカドーが出店を見送った後に物流施設との協議も行なわれているということで、物流施設とはどのようなものなのかを知る良い機会だと参加しました。
 
 関西ゲートウェイでは、見学コースを設け、一般に広く最新の物流を知ってもらう努力がされていました。ヤマトグループは来年創業100周年を迎えることもあり、その歴史と物流のしくみなどを約80分にわたって見学できるそうです。(「関西ゲートウェイ」のウェブサイトで見学予約ができます)

 宅急便の仕分けがすべてコンピューターで行なわれ、ベルとコンベヤーを高速で流れていく様子を目の前で見て、ITとはこういうことかと実感しました。ネットで何でも取引ができる時代に物流のスピード化は必要ですが、それにしても市内に物流施設ばかりができるのもいかがなものかと感じます。一連の作業がコンピューター化されることで、雇用も少なくなるのではないか...など、考えさせられることが色々ありました。

 今年は市民会館建替えや阪急・JR茨木駅前再整備計画、彩都開発など、市民のみなさんとまちづくりについて話し合う機会が増えることとなります。ここで得られた知見も一つの参考にして、自分自身のまちづくりに関する考え方をより深めたいと思います。

2018年1月30日火曜日

中学校全員給食へ一歩前進!

 本日は茨木市総合教育会議の傍聴に行きました。
今年度は中学校給食のあり方について検討おり、検討結果はどのようにまとめられるのか議会で確認してきましたが、はっきりとした回答はなく、来年度の予算編成に何らか反映されるものだと考えているというのが、この間の教育委員会の態度でした。そこで、市長と教育委員が一同に会する総合教育会議の場で、何らかの議論が行われるのではないかと思い傍聴してきました。

 傍聴してわかったことは、教育委員が1月の教育委員会定例会で「茨木市における中学校給食のあり方について」というタイトルで、今年度検討を行ってきたまとめをされているということです。以下、そのまとめを転載しておきます。


『茨木市における中学校給食のあり方について』

平成30年1月24日 茨木市教育委員会

 本市の中学校における昼食は、これまで家庭弁当を基本とし、多くの中学生は家庭からの弁当を持参しておりましたが、弁当が持参できない時のために、それを補完する制度として、平成19年度から中学校スクールランチ事業を順次整備し、実施してまいりました。
 国においては、平成17年7月の食育基本法の制定を背景として、平成20年6月に学校給食法が改正され、従来の「学校給食の実施」だけでなく、「学校給食を活用した食に関する指導の実施」という目的が加わったところであります。
 そこで、大阪府の中学校給食に係る補助金が創設されたことなどから、平成23年12月教育委員会定例会において、民間調理場を活用した弁当箱方式による選択制の給食を導入することを決定し、平成25年4月から、選択制の中学校給食を実施しております。
 教育委員会といたしましては、これまで家庭からの弁当は、子どもと保護者のふれあい、一人ひとりの子どもに応じた食事量や嗜好、健康面などについて対応できるものとして考えてまいりました。しかしながら、近年、食生活を取り巻く環境の変化により、脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足等の栄養の偏りが大人だけでなく子ども達にもみられ、生徒の健康増進と食事の栄養バランス、食材の安全・安心、地産地消など食育の推進の観点から、「生きた教材」としての学校給食が果たす役割は以前にも増して大きくなっています。また、弁当を持参しない時には選択制給食を利用してもらうための様々な工夫をしてまいりましたが、現在の選択制の給食では、生徒が給食を選択しない場合には栄養バランスの偏りについて解決しない可能性があることや、昼食内容がそれぞれ異なることにより、食育の推進について、学校給食を最大限に活用することができないことなどの課題があります。
 このような中、平成29年度、茨木市の中学校における昼食について、現状を検証するとともに、教育委員会としてその望ましい中学校給食のあり方について、一定の方向性や考え方を取りまとめるために「茨木市中学校給食あり方懇談会」を計5回開催し、教育長及び教育委員が、生徒及び保護者、学識経験者、市民・市民団体など、幅広い意見を聴取してまいりました。
 その結果、中学校において全員給食を実施することにより、成長期にある中学生が、栄養バランスのとれた安全・安心な昼食を安定して摂ることや、将来にわたって健康な食生活を送るための基礎を培うことができる食に関する正しい知識など食に対する自己管理能力の向上、楽しい食事や食事のマナーなど望ましい食習慣を養えるなど健全な食生活を実現できる力の向上、自ら食事を作る力の向上など、さらなる食育の推進につながることから、下記のとおり、一定の考え方をまとめるものです。

 1)子どもたちが、将来、大人になった時に、食に関する社会環境の変化にも対応で
  き、健康で豊かな食生活を送るための基礎を培うことのできる環境づくりのために、
  学校給食を活用した、子どもたちの生きていく力、健康を作る力、食事を選ぶ力・
  作る力を育む食育の充実を図ります。

 2)安全・安心で健康に配慮した中学校給食を提供します。

 3)茨木市の地産地消や地域の伝統食を踏まえた給食をより多く提供します。

 4)これらの取組を推進するために、中学校給食については、全員給食が望ましいと
  考えます。


 茨木市総合教育会議では、このまとめを行なってきた教育委員がそれぞれに思いを語り、小学校と同じ自校方式の給食が望ましいということ、そのために課題はたくさんあるが実現する方向での検討を望む声をあげておられました。
 これを受けて福岡市長は「来年度予算、可能なのかどうかは別途検討しなければならない。次年度さらに検討を重ねていきたい。全国的にも(全員給食は)だいぶ普及しているので、研究してほしい。教職員の多忙化が問題になる中で、どこまで関与するのかも検討課題」であると話しました。
 教育委員からはさらに、認定こども園化した太田幼稚園での給食風景を見学した感想として、全員給食の大切さが実感を持って語られました。

 私は福岡市長が就任した際の施政方針演説で、中学校給食のあり方を検討していくことを表明してから一貫して、全員給食を自校方式で行うための検討となるよう求めて、議会でも質疑を続けてきました。議会でのやり取りでは、市長からも教育委員会からも前向きで積極的な態度は一切見られず、このままでは選択制を決めた時と同じ状況にはなりはしないかと怒りを覚えながら、各方面との懇談内容の公開や非公開で行われている教育委員協議会での議論をどう公開していくのかについて取り上げ続けてきました。今回のまとめを読むと、食育についても必死で取り上げてきたことが無駄ではなかったと感じるものとなっています。
 中学校全員給食が子育て世代の強い願いであることは、たくさんのみなさんからきかせていただきました。議会でどんな態度をとられても、市民の願いを実現したいとあきらめず取り上げ続けてよかったなと感じた会議傍聴となりました。

 実現に向けてはたくさんの課題があることは事実です。全員給食に向けて行政が動き出すことで、私自身焦点をあてて調査研究をしなければならないことが明確になりました。少しでも早く実現できるよう、しっかり取り組みたいと思います。

2018年1月5日金曜日

新春宣伝行ないました

昨日と今日は後援会のみなさんとの宣伝初めでした。

昨日は園田町の事務所を出発し阪急東通商店街を抜けて阪急茨木市駅までの往復をねり歩き。
商店はまだ正月休みのところも多く、人通りもまばらでしたが、会釈してくださる方や訴えを聞いてくださる方がちらほらいらっしゃいました。
今日は総持寺駅での新年最初の朝の宣伝を行い、午後は宣伝カーを使って白川小学校区や東小学校区を回りました。新年のご挨拶ができた方、寒い中家から出てきて聞いてくださり手を振って声援を送ってくださる方などたくさんの人と出会いました。

今年は茨木市政70周年の節目の年です。
昨年暮れから市民会館跡地活用についてのパブリックコメントが行われていることをお知らせし、市民会館建替えに関するみなさんの意見をぜひ寄せてほしいと訴えました。
またJR総持寺駅前に建設を予定し都市計画の変更を提案している、40階建ての超高層マンション建設について、茨木のまちに超高層マンションは必要ないと12月議会で取り上げたことも紹介しました。市では阪急茨木やJR茨木の西口再整備計画を検討しており、市民のまちづくりに関する意見を反映させる年でもあります。
みなさんの市政に関するご意見やご要望を寄せてほしいと訴えました。

国政では、安倍首相が年頭所感で憲法改正について触れており、憲法改正が大きく議論される年となるため、憲法を守り活かす政治の実現にがんばる日本共産党の取り組みについても紹介しました。
特に、安倍政権のもとでの憲法改正に危機感を持っている良識的な保守のみなさんがその思いを発信されていることも重要です。日本共産党は安倍首相のもとで憲法変えるべきではないと考える幅広いみなさんとご一緒に署名行動にも取組み、憲法を守る政治の実現に力を尽くします。

憲法の問題では2点、例をあげて紹介しました。
1つ目は北朝鮮問題です。世界の国々の中で軍事的な圧力を口にしているのは日本とアメリカくらいで、世界から孤立しているのはどこなのか明らかです。憲法9条を守り平和的外交のリーダーシップのとれる国になることが、今の日本には求められています。諸外国の首脳陣と歩調を合わせ平和をつくるためにも憲法守る政治の大切さを訴えました。
2つ目は憲法25条の問題です。「健康で文化的な最低限度の生活を保障する」ことが憲法25条に謳われているにもかかわらず、安倍政権は来年度から3年かけて生活保護基準をさらに引き下げようとしています。今でも節約に節約を重ねて暮らしているという声もあります。特に母子家庭の加算がなくなれば、進学をあきらめざるを得ない子どもたちが増えることになります。「健康で文化的な最低限度の生活」とはどういうことか?今年は大いに議論する年です。

2日間は概ね上記の内容をお話し、うなずいて聞いてくださる方もいらっしゃいました。
街頭で訴えるのは反応がよくわかって楽しい行動でもあります。引き続き、わかりやすい話ができるよう学び、行動しながら取組みたいと思います。

2018年1月2日火曜日

市民の意見でつくる「市民会館」のためにパブリックコメントへの応募を

茨木市では現在、市民会館跡地エリア活用基本構想(案)に対するパブリックコメント(市民からの意見募集)を行なっています。

http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/shimin/shiminseikatsu/menu/pub/boshu_anken/39562.html

市民会館の建替えは老朽化に伴い必要ですが、市のシンボルともなる施設であり、広く市民の意見を集約した上で決めていくことを日本共産党は求めてきました。
この間市が提示した案に対して、昨年の6月議会と9月議会、12月議会でも本会議や文教常任委員会で質疑を行ってきました。私が質疑の中ではっきりさせたかったことは、パブリックコメントを行うに値する構想案となるのかどうかという点です。

現在示されている案では、市役所前グラウンドに新たに建物を建設するというもので、新施設建設と合わせて、グラウンドを芝生化しスポーツ利用ができなくなると説明されていました。そこで3点にわたって問題を指摘しました。

1つ目はスポーツ利用の保障です。
市役所前グラウンドは南北両グラウンドとも毎日のようにスポーツでの利用があります。グラウンドを芝生化するのなら、代替案を提示した上で進めるべきであることを指摘しました。しかしパブリックコメントを行う構想案にはこのことが一言も触れられていません。この問題では12月議会文教常任委員会で検討過程の報告を求めましたが、示せる代替案が全くないという状態でした。私はそれまでに、西河原グラウンドの夜間照明の設置や立命館大学の未利用地を借用してグラウンドを整備するなどの案を提案しましたが、どれも難しいとの答弁で終わっています。12月の委員会では市長に対して「このまま代替案が見つからなければどうするつもりか」尋ねました。市長は、代替案が見つからなければ芝生化をやめるということも選択肢にあるようでしたが、それならなんのために構想案を決めるのか?ということになるのではないでしょうか。実現できない構想ならパブリックコメントを行うだけ市民に失礼ではないかと感じています。

2つ目はグラウンド横の記念樹や記念碑の対応です。
新施設建設予定地は、市役所前グラウンドの南側、現在森のようになっている場所です。ここには貴重な記念樹があり季節ごとに観察会なども行われています。市民からは貴重な財産をなくすことへの批判の声が届いており、構想案としてまとめるまでに対応を示すべきだと当初から指摘していました。しかし検討委員会にも示していないどころか、12月議会の時点でも市は明言できる回答を持ち合わせていない状態でした。木の移植は簡単にできる問題ではありません。場所を移すことで貴重な財産を失う可能性もあるだけに、構想の中でしっかりと対応策を示すべきだと考えます。

3つ目は茨木版ネウボラです。
生まれる前からの支援を売りにした子育て支援機能を、新たな施設に導入することを打ち出していますが、現在春日にある保健医療センターに併設されている子ども健康センターと中条にある子育て支援センターを一つにするというもので、市民サービス縮小になりはしないのか?この疑問に答えるだけの答弁はいただいていません。特に保健医療センターでは、夜間休日の小児科診療が廃止になっていることが市民からの大きな批判にもなっています。さらに今ある機能を移転することで、保健医療センターをどうするつもりなのか?ここは市民にとって大きな問題だと考えます。小児科の夜間休日診療があるから近くに越してきたという方もいるだけに、機能をそれぞれに置いて充実するのならともかく、移転してしまえば同様の市民からの批判が起こることは間違いありません。

「市民会館跡地エリア活用基本構想(案)」を生きた構想にしようと思えば、上記の3点についての対応策はパブリックコメントが行われるまでに解決しておくべき問題だったと考えます。私はこのような状態の構想が、果たしてどこまで現実のものになるのか、3回の議会質疑を終えて大いに疑問を持っています。

日本共産党は市民会館の建替えについて最低限の考え方を以下のように示しています。
①無駄に巨費を投じるのではなく、身の丈にあった整備とすること
②新たに導入、変更する施策については、サービスの縮小をするのではなく市民の立場に立って充実すること
③新施設の建設、運営は直営で行うこと

一番大切なのは、市民的議論を尽くした上で建設を迎えることです。
今までに市民会館を利用したことのある方もそうでない方も、自分の税金が使われる大きな事業に意見し、新たな施設がたくさんの市民で賑わうものとなる建替えを行うべきだと考えます。
そのためにもみなさんの思いを、ぜひこの機会に市にお寄せください。


2018年1月1日月曜日

今年もよろしくお願いします

2018年、新たな年が始まりました。

年越しはいつも通り、総持寺さんの前で後援会のみなさんと一緒に新年のご挨拶。
昨年は長蛇の列ですごい参拝客でしたが、今年はその勢いはどこ吹く風という感じの出足でした。そんな中、知り合いも見つけやすく、もう5回ほどこの場所にいるにもかかわらず「何してんの?!」から会話が始まる方も(笑)
2期目ともなると大嶺さやかを認識してくださる方も増えて、知らない方とも気軽に新年の挨拶が交わせる、私にとっては楽しい1年の始まりの恒例行事となっています。

昨年は市会議員選挙があり、たくさんの方から寄せられた得票に応える責任の重さを感じながら2期目がスタートしました。
同時期に日本共産党の中で新たな役割を与えられたこともあり、ブログでの発信という点では十分ではなかったなと感じています。市民のみなさんからいただく思いを、時々の議会で時間の許す限り取り上げてきた内容も、しっかりお伝えしなければと感じています。

今年は茨木市においてさまざまな節目の年でもあります。
市政70周年を迎えること、JR総持寺駅が開業すること、立命館大学とマイカルを結ぶ地下道が全面開通することなど、まちが変わりゆく年となります。また東芝スマートコミュニティの整備も進められ、市民会館跡地活用についても進捗し、JR茨木や阪急茨木市駅前の再整備計画も市民の前に明らかになってくるでしょう。さらに市民の声をまっすぐに議会に届ける役割の重要性が発揮される年ともなります。引き続きいただいた議席の重要性を肝に命じて頑張りたいと思います。

みなさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。