2019年1月3日木曜日

市民会館跡地エリア活用基本計画は より広範な市民の意見でねりあげるべき

 木本維新市長時代に、市長の独断で提案された市民会館の閉館は、議会での多数の賛成によって強行されました。その後市民のみなさんからはどうなるのか心配の声が多数寄せられる中、市政運営は対話を重視する福岡市長に代わり、2018年3月に市民会館跡地エリア活用基本構想を策定しました。

 基本構想では、市民会館に代わる新施設の建設場所を、現在の市民会館と福祉文化会館の場所に建て替える案(A案)と市役所前のグラウンド南側の緑地帯の部分に建設する案(B案)で検討した結果として、B案を選定することに決定しました。
 しかし日本共産党は、現在ほぼ毎日のようにスポーツ利用が行われている市役所前グラウンドを廃止して新施設建設を行うことは、市民サービスの低下につながりかねないなどの懸念があることから、市民を巻き込んだ議論をしっかり行うよう求め、一つの案にしぼるのは拙速すぎると主張しました。

 昨年12月議会前に市は、茨木市市民会館跡地エリア活用基本計画(案)を議会に提示し、12月末には市民の意見も聞かずに計画として策定することを明らかにしました。
 基本計画とは、構想で選定した場所で具体的にどのような建物を建てるのか、新施設ではどのようなことを行うのか、整備後の運営の考え方など、次の設計や施工業者選定に向けた具体的な内容となっており、ここでこそ市民の意見をきちんと聞くべきだと日本共産党は12月議会で主張しました。

 12月議会で私が主張した内容は下記の通りです。

『将来にわたって市の中心部で市民が日々利用する公共施設なのですから、その都市の精神性や哲学が込められた上で整備されてこそその価値が発揮されます。それがひいては市民文化を育てていくことにつながりますから、より多くの市民が参加することで市民自身もまちづくりについて学習することができ職員も公務労働への自負や市民とともに都市づくりをしている自信が芽生えることで、市民の意識を高めるだけでなく都市の質を上げるまちづくりにつながります。
日本共産党は市民会館と福祉文化会館の建替えに関する整備にあたって、単に建物を建てる、いわゆるハコもの整備ではなく地方自治が生きるまちづくりを真剣に考えるべきだということを主張しています。

昨年末までに私の手元には、計画(案)は計画として策定したという報告は来ていません。昨年は災害が連続で起こり、市のどの業務もスケジュール通りに進んでいないというのが実態です。それならきちんと検討できる時間をきちんと取り、市民も巻き込んで結論を出していく必要があるのではないでしょうか。
何よりも、計画の部分はより丁寧に進めるべき部分であり、ここで市民の意見がきちんと反映されたものになってこそ、設計など次の段階がスムーズに進むのだと考えます。

私の元には市民のみなさんから「なぜ同じ場所に建て替えないのか?」という意見もまだまだ寄せられています。昨年は対話を重視し、市民の心の中心地を作るのだと主張する市長に対して、その思いの方向で進めていただきたいと議会で取り上げて来ました。しかし市長の口からは完全に「対話」は消え、何としてもスケジュールを遅らせたくないがための「スピード感を持って」と言う言葉のみが聞こえてくるのです。
これでは独断先行で進めてきた前維新市政とどこか違うのかと言わざるを得ません。

日本共産党は、市民会館の建て替えは市の身の丈にあった整備を行うこと、新整備にかこつけて市民サービスは向上こそすれ後退は絶対にさせないこと、整備後により多くの市民の利用を望む立場から市民の意見をしっかり反映させる手法を取り入れ進めること、などを求めています。
今年もこの立場でみなさんの願いを届けて頑張ります。