茨木市は2020年に阪急茨木市駅西口駅前周辺整備基本計画(案)を公表し、その中で初めて超高層建築物を駅前に建設する計画であることを市民の前に明らかにしました。
日本共産党は2021年1月に行われた市会議員選挙の公約として「駅前再整備にあたっては超高層化するのではなくバリアフリー化と駅前緑地・防災空間の創出」を掲げるとともに、「市民不在で決められた超高層建築物の建築には反対」と地域のみなさんが請願署名に取り組まれていたことから「駅前再開発は住民合意に基づいてすすめること」を求めてきました。
この間議会では「茨木の駅前に超高層建築物は必要か?」ということが議論される中、2021年11月に行われた市街地整備対策特別委員会では、副市長が「もう一回、見直しも含めて作業的には進めていく必要があるというふうに思ってます」と答弁せざるを得なくなり、とうとう2022年3月議会の市長の施政方針で「阪急茨木市駅西口周辺では、公共・公益性を有した空間形成に向けた検討を進めます」と現在示されている基本計画(案)の見直しを行うことが表明されました。
また3月には駅東側を予定地とした「誘致病院に係る基本整備構想」を策定し、阪急茨木市駅東側の利用方法についても方向性を示しています。日本共産党は西口と東口の一体的な整備計画を策定することを求めており、茨木市もこの方向で検討は進めているようです。ただし駅前に救急病院を誘致するにはあまりにも課題解決が示されない基本構想となっていることや、救急医療を量的に増やすことは考えていないことが答弁で明らかになっていることから「救急医療の充実は保健医療センターの場所でセンターの設立趣旨に沿った形で進めること」と「病院誘致を待たずに小児科の夜間休日診療の復活を」を求めています。
今年度は阪急もJRも、駅前再整備に向けた計画を具体化していく年となります。みなさんの駅前再整備に関するご意見をぜひお聞かせください。