6月21日に国会が閉会しました。最終盤でまともな審議もせずに明らかになった問題点も放置したまま数の力で強行採決する姿は「民主主義って何だ?」という疑問と怒りを感じました。
特にLGBTに関する法律は、当事者のみなさんと丁寧に作り上げてきた法案ではなく「不当じゃなければ差別されても良い」とするような内容の法が数の力で決まっており、これまでの取組みは何だったのかと言わざるを得ません。
また、入管法に関わる問題でも、どんな人であっても「人として尊重する」ということさえない状態に置かれている人たちがいることが国民の前に明らかになりました。
日本国憲法の前文では『われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』と書かれています。
自分の国の憲法に書かれていることさえ理解(認識)せずに政治を担う人の多さに改めて驚愕しました。
今感じるのは「一人ひとりを大切にする社会を作ることの大切さ」です。
茨木市でも3月議会で職員間のハラスメントの訴えの件数について確認したところ、2020年9件、2021年16件、2022年28件と年々増加の一途をたどっています。
「あなたも私も大事な一人の人間だよ」という基本的なことが最も大切にされる社会を作る一員として、対立ではなく協同することで政治を大きく変えていこうという呼びかけを強めたいと感じています。