6月議会は市長の施政方針に続いて各会派の代表質問が行われました。
そこで公明党を除くすべての会派が質問したのが、2025年に夢洲で開催される大阪万博への小中学生の招待事業についてです。
遠足(校外学習)として学校行事で実施するかどうかは学校が判断することになりますが、報道にあるように、大阪府教育庁のアンケートは「参加しない」という選択肢のないものとなっており、いつどこでガス爆発事故が起きてもおかしくない夢洲への遠足が強制的にすすめられる危険があります。日本共産党は夢洲での万博開催に反対をしており、学校行事として実施するには危険な場所であり、やめるべきと主張しました。
他に、いばらき未来の会会派は「安心安全に学校行事として実施できるのか?」と質問し、自由民主党・絆会派は「費用面での懸念の声も届いており学校行事としては慎重に検討を」求める質問がされました。
これらの質問に市長は「学校が判断できる情報提供に努める」ことと「安全が確保できないと判断した場合は学校行事として実施しない」ことを答弁しています。
一方大阪維新の会会派は「2回目の招待事業の実施」を求めましたが、これについては市の負担では実施を考えていないことが表明されました。
「児童・生徒招待事業」は、万博入場料を大阪府が負担するだけで、交通費は通常の遠足と同様、保護者負担となります。大阪府が手配するバスは1台15万円で確保の確約も取れず、公共交通機関を活用しても往復で1400円はかかることも答弁で明らかになりました。
6月議会には市民団体から学校行事としての実施はやめるよう求める請願が提出されましたが、賛成は日本共産党議員団と桂議員、山下議員、山本議員のみで否決されました。