2024年11月7日木曜日

自分の時間も家族との時間も大切にする政治を

 *まずは総選挙の結果について

総選挙は自民・公明の与党が過半数割れに追い込まれる結果となりました。日本共産党は選挙中も、しんぶん赤旗で自民の裏金の新たな問題について報じ、公認しなくても選挙資金が行き渡る自民党という政党のやり方に大きな怒りが広がった選挙でした。

開票が進み結果がわかり始めると「この結果を作り出したのは赤旗の報道があったから」と、日本共産党中央委員会には、しんぶん赤旗の申込みが殺到しました。このおたよりを読んでおられるみなさんも、ぜひ一度しんぶん赤旗にふれてみてください。

*明治時代も今もたいして変わらない?

選挙でどの党も訴えたのが「最低賃金時給1500円」。日本共産党が以前から訴え続けていたことを他党も公約にせざるを得なくなりました。

1500円でも先進国の最低賃金には追いつきませんが、そのための財源まで示して実現を迫ってきたのが日本共産党です。こういった中で国民民主党は「手取りを増やす」をスローガンにして想定外の躍進をしました。

「働けど働けどなおわが暮らし楽になざらり」石川啄木が明治時代に詠んだ歌ですが、現代の労働者にも通じるものがあると感じます。

*日本共産党の働き方改革

日本共産党は総選挙で、賃金引き上げと合わせて「17時間の労働時間で、家族との時間も自分の自由な時間も確保する働き方に変えよう」と訴えました。世界に類のない長時間労働を改めさせ、人間らしい暮らしをしようというのが日本共産党の提案です。

日本のフルタイム労働者の労働時間は、ヨーロッパ諸国に比べて年間300時間も長いこと、ご存じでしょうか?これでは過労死が出るのも当たり前です。これまでの長時間労働を是正する運動で、サービス残業の規制やブラック企業の告発など、一定の前進を勝ち取ってきました。その到達点を踏まえながら、さらに人間らしい自由な生活時間、働く人の自由な時間を確保するために労働時間の短縮の取組みを発展させることが求められており、日本共産党はこれからの国会に「自由時間拡大推進法」を提案する予定です。

*ジェンダー平等の観点からの働き方改革

 男性を中心とした正規雇用に求められる生活を犠牲にした長時間労働は、女性が家庭におけるケア(家事・介護・育児など)を担い、非正規雇用を選ばざるを得ない状況を生み出しています。性別にこだわらなくとも、夫婦のどちらかにケアの負担はのしかかるため、お互いが平等な働き方を続けることを困難にしているのが今の社会です。労働時間を短縮すると同時に、ケアの社会化と分担などを進める必要があります。

*自分にも社会にも良い一石二鳥

 働く人の自由な時間が増えることは、個人のさまざまな活動を広げ、消費と需要の増大につながります。個人の心身の健康と多面的な発達を促し、経済と社会の発展に寄与します。

 日本共産党の提案する働き方改革は、自分にも社会にも良い効果をもたらすものです。これからの国会での議論にぜひご注目ください。