6月30日、中国の全国人民代表者大会で「香港国家安全維持法」が成立しました。
中国によって強制された香港への治安維持法導入であり、国際社会からの批判の声に全く耳を貸さない中国により、香港では言論の自由が奪われる事態が起こっています。
もとはと言えば、1997年にイギリスの植民地だった香港が中国に返還された時に、中国が世界に約束したのが「一国二制度」です。国際公約を投げ捨てただけでなく、香港の議会にもはからずに、中国だけで決めたことは民主主義の原則に反します。
日本共産党は即座に抗議と撤回を求める声明を発表しました。
奇しくも2020年1月に行われた党大会で、綱領改定を行い、中国を「社会主義をめざす新しい探求が開始された国」と判断する根拠がなくなったことを明確にしています。そのことが国際社会に明らかになった瞬間だと感じました。
日本共産党は綱領で社会主義的変革を経て共産主義社会をめざすことを掲げています。
社会を変えていくのは、中国のように圧力によってではなく、国民の政治を変えたいという思いによって動かしていくことを明確にしています。
共産党=中国と連想される方もまだいらっしゃるかもしれませんが、日本共産党は全く違う独自の考え方を持つ政党であることを知っていただく良い機会ではないかと感じました。