2020年12月13日日曜日

子どもの見本になるトイレ清掃に改善を

 小中学校では2学期からコロナ対策として、手すりやドアノブなどの施設消毒とトイレ清掃を、業者委託で週2回程度実施しています。

 この間トイレ清掃について寄せられた「あま りにも質が悪く子どもたちが困っている」という声を受けて、文教常任委員会で質疑を行 いました。

 施設消毒は小学校と中学校に分けて契約しており、実際に作業を実施する中で11月か ら消毒箇所と回数を増やす契約変更が行われ ています。

 しかしトイレ清掃は小中学校46校の作業 を一括発注しており、ここでさまざまな問題 が発生している実態が明らかとなりました。

 一つは1日に5校をまわり清掃を実施する取り決めですがスケジュール的に無理がある ことです。

 仕様書で定められた時間は8:30~17:15 ですが、休み時間は子どもたちがトイレを使用するため作業を中断しなければならず、こ の時間では5校をまわり作業が終えることが できないことから、前月末に事業者から送ら れてくるスケジュールでは朝6時過ぎから作業が行われる予定で組まれていることが明らかとなりました。 学校施設管理の点からも教職員の働き方改革の観点からも重大問題です。

  二つに仕様書で示された作業手順通りに作業が行われていない実態です。 

 これに対し教育委員会は、学校から寄せられる意見として「とてもよくやっていただい ているという声がある一方で、あまり出来栄えがよくないんだという声もある」としながらも「児童生徒になりかわり清掃作業をしていただいている」と答えるのみで問題意識を感じていませんでした。

 私、大嶺さやかは「子どもから苦情が出る時点で、子どもの清掃レベルに達していない実態があることを重く受け止めるべき」「1回 6000円も税金を活用する作業なのだから、 子どもの見本になる清掃作業を行うべき」 「作業手順については学校の教職員が誰でも確認できる場所で周知を行うこと」を求めま した。

 コロナ禍においてこの事業は来年度も継続 する方向だと答弁したことから、学校の身近にある事業者と契約し子どもたちの見本となる姿を大人が示せるよう改善を求めました