茨木市議会9月議会では昨年度の決算内容についても審査を行うため、2022年度の決算概要が配布されました。
2022年度の歳入は1154.9億円と過去最高の規模でした。その影響を市民が実感できる市政運営が行われていたでしょうか?
市が示す資料に出ている数字に基づいてお伝えすると、2017年度から2022年度までの5年間で歳入は67億円も増えました。一方歳出については、人件費が28億円の増、社会福祉経費は10億円の増です。人件費はこの間国の制度変更により臨時職員の会計年度任用職員制度が導入されたことでの増額がほとんどではないかと推測します。
2020年度~2022年度はコロナ禍でもあり、国からの臨時的な交付金が入ったことが歳入を引き上げる一つの要因ではありますが、その割に社会福祉経費の増え方を見ると、高齢化が進むなどの自然増が中心で、コロナと物価高騰のダブルパンチに見舞われている市民生活に対して、それを乗り切れるだけの対策が行われた結果とは言い難い数字ではないでしょうか。
市が示す実質収支は9.4億円ですが、その裏で2021年度で言えば30億円もの黒字隠しが行われていたように、市民生活を支えるためではなく「将来のため」「大規模プロジェクトのため」と称して操作が行われた結果であることを、日本共産党は決算審査の中で質疑を行い明らかにしてます。
9月15日10時から委員会室で行われますのでぜひ傍聴してください。インターネット中継はなく委員会室での傍聴のみとなります。