来年度から10年間、茨木市がどんな方向性をもって市政運営を進めるのかを決める「第6次茨木市総合計画(案)」について、10月8日から31日までの期間で市民のみなさんのご意見を伺うパブリックコメントを行っています。
(仮称)第6次茨木市総合計画(案)へのご意見を募集します/茨木市 (city.ibaraki.osaka.jp)
日本共産党は市民の意見をしっかり反映した上で市政運営は行われるべきと考えており、こういった機会にたくさんのご意見をお寄せいただくことが大切だと考えています。
10年間の取り組む方向性を明記している「基本構想」はあまりにも抽象的な文章になっており、どんな意見を言えば良いのかわからないと感じる方も多いと思います。基本構想の後に書かれている「前期基本計画」は、前半5年間でどのような取り組みを考えているのか具体的に書かれていますので、みなさんが必要だと思うことが入っていなければ、具体的に取り組んでほしい施策などをご意見としてお寄せください。
日本共産党は施策別計画の最後に書かれている「財政計画」に問題を感じています。この間茨木市では、おにクル建設やダム周辺整備、ごみ処理施設の広域化に伴う改修など大きなお金を使うハード整備を行ってきました。今後はJR茨木駅と阪急茨木市駅の西口再整備などが控えていますが、これらの具体的な支出見込みには一切触れずに「収支不足が予想されるので新たな事業を行う際には削減する内容もきちんと示すこと」とするビルドアンドスクラップを財政計画の中心に据えることが述べられています。実際にこの10年も同様の財政計画に基づいて行われた市政運営であり、決算になると収支不足どころか、毎年10億円前後の黒字をしっかり確保し、昨年度(2023年度)の決算を終えて市の積立金(財政調整基金)は過去最高額に到達しています。市民の暮らしをしっかり支えるための計画こそ必要ではないでしょうか。