2021年5月10日月曜日

みんなで就学前の子どもにとって必要なことを考えよう

 茨木市では現在5月19日までの日程で、公立幼稚園の統廃合計画に対するパブリックコメントが行われています。

茨木市立幼稚園再編整備計画(案)へのご意見を募集します/茨木市 (city.ibaraki.osaka.jp)

 日本共産党市会議員団では「公立幼稚園をなくすのではなく、市民の願いに沿う形で充実することが大切」だと考えており、公立幼稚園を認定こども園化する時から「幼稚園に通いたい願いも、保育所に通わせたい願いも、叶う施設の充実」を求めて議会論戦を行ってきました。
 この観点から、市立幼稚園は再編よりも「3歳保育の導入」や「預かり保育の充実」を行うことで通園者を増やす手立てを講じること、茨木市で子育てしたいと感じる人を増やす整備が必要だと考えます。

 「茨木市立幼稚園再編整備計画(案)」は、昨年開かれた公立幼稚園のあり方検討委員会の答申を受けて策定されました。昨年度、検討委員会を傍聴する中で気づかせていただいたのが「公立幼稚園は療育が必要な子どもにとってなくてはならない施設」であるということです。それと同時に市の療育施設「あけぼの学園」では、入園待機者が発生する年もあったことが、話題になりました。

 そこで日本共産党市会議員団では、療育施設について学ぶため、あけぼの学園を視察させていただきました。
 あけぼの学園では小学校に入学前の幼児(3歳児~5歳児)が原則通園バスを利用して(現在はコロナ禍のため保護者による登降園も行われています)、月曜日から金曜日の9時半からお昼2時まで通園しています。
 今回は通園バスでの登園と療育時間の様子を見学させていただきました。

 私自身、もうすぐ3歳になる息子の子育て真っ最中なので、日常の中で見通しを持つことの大切さについて考える機会が出てきた中での視察だったので、「幼児期の療育=見通しをもって生活する力をつけることが次のステップに向かう中で大切で、ここでは保育園や幼稚園よりも小さな集団で丁寧に子どもたちがその理解を深める活動が行われている」のだと感じました。

 コロナ禍でも子どもたちの育ちや発達は待ったなしの課題です。緊急事態宣言が発出されているにも関わらず受入れしてくださったあけぼの学園と担当課のご配慮に感謝しています。

 視察させていただいたことで、今後より深めたい問題も見えてきたり、私自身がこれまで感じ考えてきた「あたりまえ」は自分にとっての「あたりまえ」であり、誰にとってもそう感じるものではないと気づかせていただいた部分もありました。
 子どもたちが生きていく上での土台をしっかり培え、どんな特性を持っていてもみんなと一緒に生きていける社会をつくるために、学びながら取り組んでいこうと気持ちを新たにした視察でした。

 パブリックコメントが行われている「茨木市立幼稚園再編整備計画(案)」には、療育施設の拡充や療育の必要性についても触れられています。
 たくさんのみなさんがご意見を提出していただくことで、就学前の施設についての議論が活発になされることを期待しています。